どーも、ぼく(@TakayaSakamoto)です。
今日、この記事では
『レジンの本を読んだことのない独学の人は知らなくて、UVレジンの本を買えばどの本にも最初に同じことが書いてあるくらい重要なひとつの事』
を紹介したいと思います。(回りくどい言い方でごめんなさい汗)
それが通称
『マスキングテープ台(マステ台・下敷き)』
と呼ばれるものになるのですが、皆さんはご存知でしたでしょうか?
もし、『聞いた事があったり、実際に作って作業をしている』お方でしたら、この記事の内容はほぼ周知の内容になりますので、あまりこの記事を読むメリットはないでしょう。
しかし『聞いた事がない人や、レジンの作業の下準備がよくわからない』お方にとっては、この記事はかなり有用な記事になっていると自負しておりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
説明に関しても全て写真付きで丁寧に解説をしていますので、きっと役に立つはずです!
ではどうぞ!
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この記事の目次
- 1 そもそもなぜレジンの作業時に、マスキングテープ台は必要なのか?
- 2 マスキングテープ台が持つふたつの魅力!
- 3 UVレジン用のマスキングテープ台下敷きを作るために必要な材料
- 4 UVレジン用のマステ台下敷きの作り方の手順
- 5 マステ台に使う材料は、クリアファイルとプラ板のどちらがよいか?
- 6 マスキングテープ台が歪む事でレジン作品に何が起こるのか?
- 7 マステ台はUVレジンを作るうえで必須です!必ず作って作業するようにしましょう!
- 8 【※2019年7月更新】レジン未経験者や子供たちにオススメのレジンのレシピネタを新たに紹介しました!!
- 9 UVレジン教科書本の中で “最初の一冊”としてオススメしたい本の紹介がこちら!
- 10 業者が多すぎるUVライト選び問題を考える
- 11 UVレジンの記事がかなり充実してきたので、3種類のまとめページを作りました!
そもそもなぜレジンの作業時に、マスキングテープ台は必要なのか?
そもそも
『なぜレジンの作品を作る時に、マスキングテープ下敷き台を作らなければいけないのでしょうか?』
その一番の大きな理由は
ミール皿にレジン液を入れた後、手でミール皿を直接持ってUVライトや太陽光の下に持っていく事が不可能
なためです。
ほぼこの事が影響して
レジンの作業時にマステ台を作るのはほぼ必須作業と化しています。
以下で少し解説します。
UVレジンの作品は『ぷっくり感が命』みたいな所があるんですね↓

上の写真の様に表面張力を使って『レジン液をミール皿に山盛りのイメージで入れて』ぷっくり感を出していくわけです。
しかしここで、初心者や未経験者の人に考えていただきたいのは
『UVレジンがまだ固まる前に、レジン液が山盛りに入ったミール皿をどうやって運べばよいか?』
という問題です。
例えば、こちらのレジン作品のレジン液が『まだ固まっていないという状態』だと想像してみてください↓

このレジン作品をもしも
直接手で持って、太陽光の下やUVライトの中に運ぼうとすると…
次のふたつの事がほぼ確実に起こってしまいます。
そのふたつの事とは
- 運ぼうとした手に、作品内のレジン液が必ずついてしまう。
- レジン液がミール皿の中で山盛り状態のため、レジン液が下にこぼれる。
このふたつですね。
こんなことが起きたら
せっかく作っていた作品が完成前にボロボロになってしまいますよね(-_-;)。
何としてもこの事態は避けたい…
という事で、ここで『マスキングテープ台』の登場!というわけですね。
マスキングテープ台が持つふたつの魅力!

実際のマスキングテープ台の実物がこちらになります。
そして、マステ台を作る事のひとつめのメリットがこちら!
メリットその①:作業中、ミール皿がマステ台に固定され、作業ミスが減る!
マステ台の中央部分は
マスキングテープ台という名前の通り『マスキングテープ』になっています。
そして、この上にミール皿を置くと↓

しっかりとマスキングテープ部分に固定され、ミール皿が動かなくなります。(完璧にくっつくわけではなく、力を入れれば取れるレベルでの接着なのでご安心を!)
また、このように↓

真下に向けてもミール皿はしっかりとくっついたままで、マステ台から離れる事はありません。
この事は、マニキュアの塗りやチャームやラメ、シールの封入時のミスの減少をサポートしてくれます。
ミール皿自体が動かなくなるので、下手にミール皿を動かしてしまうというミスが起こらなくなるからなんですよね。
そして、ふたつ目のメリットがこちら!
メリットその②:ミール皿を持ち運ぶ時に、直接ミール皿を持つ必要がなく、マステ台を持ちながらミール皿を移動できる!
このメリット②こそ、マステ台を作る最大のメリットと言っても過言ではありません。
それくらい、このメリットは重要になってきます。
このメリットがあるおかげで↓


上の写真のように
直接手でミール皿を触る必要もなく、UVライトの中や太陽光が当たる場所にミール皿を運ぶ事が出来るというわけなんですね。
ではお次は、そのマステ台の使用材料と製作方法を見ていきましょう!
UVレジン用のマスキングテープ台下敷きを作るために必要な材料

マスキングテープ台を作るために必要な材料は、次の4点になります。
- クリアファイルまたは、プラ板
- 幅の広いマスキングテープ
- セロテープ
- ハサミ
以上、4点になります。
材料補足説明その①:幅の広いマスキングテープについて
まず初めに
『幅広のマスキングテープは高いし、普通に売っている一般的な大きさの15mmのマスキングテープを使うんじゃだめなのか?』という疑問にお答えします。
実際に、ごくごく一般的な15mm幅のマスキングテープをマステ台の中央に貼ると、こういう風になります↓

見ての通り
ミール皿(セッティング台)の大きさが、マスキングテープの大きさを超えてしまっているといった状態です。
ミール皿の平均的な直径が約2cmですので、どうしても超えてしまうんですよね。
なので結論から言うと、これはNGですね…
NGというよりも
『作品を作れない事はないけど、100点満点の作品を作る事は不可能』
と、言ったところでしょうか。
理由は
『ミール皿が水平でなくなり、レジン液が傾いた状態になってしまう可能性が高い』
というのが最大の理由です。
ですので我慢して
幅広の(セッティング台が全て覆われるくらいの広さ)マスキングテープを買いましょう。

こんな感じで幅広のマステを使うと、どんなサイズのミール皿が来ても大丈夫な所が非常に安心できるという訳です。

自分はこちらの幅5cmのマスキングテープを使用しています。
幸い、カインズホームやビバホーム等のホームセンターに行けば普通に、こういった5cmクラスの幅広マスキングテープが格安で売っていますので探してみてください。
その方が送料がかからない分、安く購入できると思いますので。
こちらは「塗装用」という部類のマスキングテープになるのですが、粘着もそこまで強くなく跡も残らないので個人的にオススメです。
それではいよいよ
作り方を見ていきましょう!
UVレジン用のマステ台下敷きの作り方の手順
それでは、マスキングテープ台製作方法の手順をひとつずつ説明していきます。
手順その①:クリアファイルまたは、プラ板をハサミで必要な大きさにカットする
まず初めは、クリアファイルをハサミで正方形の形にカットしていきます。

(※クリアファイルとは、A4のペーパーをよく入れる時に使うアレです)
切りました↓

どれくらいの大きさに切ればいいかというと↓

使いたいミール皿が乗せられて、かつマスキングテープの幅よりも少し大きめくらいが丁度良いですね。
手順その②:カットした台にちょうどよいくらいの大きさにマスキングテープを切って、セロテープ等で台に張り付ける
次は、用意した幅広のマスキングテープを台の大きさに合わせて切っていきます。

きれいに直線にマステを切った方が気合が入るので、ハサミの使用を推奨します。


大事な事は
『マスキングテープの接着面を上にすること』
です。
これが一番大事です。
(※接着面をまちがえると、そもそもミール皿とマステ台がくっつかないため)

マスキングテープの接着面を上にしてシートの上に置きましたら
最後にセロテープでふたつをくっつけていきます↓


またこの時に、マスキングテープがいびつに歪まないように気をつけましょうね。
一応、これで完成です。簡単ですよね♪
このように接着面が上にある事によって、ちょっとやそっと斜めにミール皿を傾けても↓

まあ動きませんし、滑ったり落ちたりもしません。
マスキング台は本当に使えるアイテムです。
マステ台に使う材料は、クリアファイルとプラ板のどちらがよいか?
最初の方で準備する材料の欄に
『クリアファイルまたはプラ板』
と書いてきた事が、少々気持ち悪いなと思った方も多いかと思いますので、どちらを使うのがよいかここにまとめておきます。
結論から言うと
『用意できるのなら、絶対にプラ板を使うべき!』
というのが僕の考えです。
プラ板というのはこちらの商品で↓

100均のダイソーなどでも販売しているため、比較的買いやすい部類の商品かと思います。
(上の写真の商品は、ダイソーで売られているプラ板です)
パッと見はクリアファイルの様に透明で同じような品物に見えますが↓

実際このプラ板は、かなり強度が強く固い素材となっています。
『なぜUVレジンを作る時に用意するマステ台の材料は、A4クリアファイルでなく、工作用のプラ板がオススメなのか?』という疑問に対して答えておくと、全ては『一般的なA4クリアファイルが歪みやす過ぎるため、質の高い作品を製作する事が困難になる』という事がクリアファイルでマステを作るべきでない最大の理由です。
少し解説させてください。
A4クリアファイルが歪みやすい理由その①:そもそも買った時から少し歪んでいる笑
突然ですが皆さんは
家にあるA4クリアファイルを見まわしてみて、真っ直ぐなクリアファイルを見つけることが出来るでしょうか?
おそらくは以下の写真の様に↓

少しだけ曲がっている(歪んでいる)クリアファイルばかりだと思います。
そもそもクリアファイルは始めから歪んでいるのがほとんどなんですよね笑。
これがまずひとつめの理由です。
その点プラ板は固くて強度があるので、力強く折り曲げたりしないかぎりは、ほぼ真っ直ぐの直線で歪みがありません。
A4クリアファイルが歪みやすい理由その②:レジンの気泡を消す時に使うエンボスヒーターを使うと、すぐに歪んでしまう。
皆さんはレジンの気泡を消す時に役立つアイテムのエンボスヒーターをご存知でしょうか?
シリコンモールドの作品や、実際に販売用として制作するレジンにおいては、ほぼ使用が必須となるアイテムです。
うまい人はほとんどが使っているでしょうね。
そのアイテムがこちらになります。

簡単に言うと、エンボスヒーターとは
『風があまり出ない高温のドライヤー』だと思っていただいて結構です。
※エンボスヒーターについて詳しく知りたい方はこちらの過去記事を参照してください↓
【過去記事】:Ξ【レジンの気泡を消すのに役立つひとつの商品】UVレジン用エンボスヒーターを買うのはありか?なしか?について話します【他、買う前に気になる疑問についても答えます】Ξ
こちらのエンボスヒーターの熱に対して
一般的なA4クリアファイルは『熱に弱すぎる』という性質を持っているため、正直これは致命的な欠点と言えるでしょう。
このように、真っ直ぐな状態のマステ台(クリアファイル仕様)に↓

エンボスヒーターの熱を当てていきます↓

するとどうなったでしょうか?
結果がこちら↓

このアングルだとわかり辛いので、違うアングルからのショットをご覧ください↓


もう結構悲惨な事になってますね…(-_-;)
残念ながら
クリアファイルにエンボスヒーターの熱を加えるとここまで歪んでしまいます。

プラ板に関しても同様に熱に弱いという性質がありますが
『長時間エンボスヒーターを当てないかぎり、そんなに歪まない』ため、ここでもやはりプラ板を使用するのをオススメするというわけです。
マスキングテープ台が歪む事でレジン作品に何が起こるのか?
最後に『マステ台が歪む事で問題が起こるのはわかったけど、実際にマステ台が歪む事でレジン作品にどんな問題が起こるのか?具体的に知りたい!』という疑問にお答えしてこの記事を終わりにしたいと思います。
マステ台の歪みが作品を駄目にする理由その①:レジン作品の表面が傾いてしまい、作品の完成度を下げる

マステ台の歪みは、上の写真の様に『レジン作品上部の表面の歪み』をもたらします。
これでは完全な作品を作れるとは言い難いでしょう。
マステ台の歪みが作品を駄目にする理由その①:空枠のミール皿使用時、皿の底からレジン液が漏れてしまい作品がダメになる

上の写真のような中央が何もないタイプのミール皿を『空枠』と呼ぶのですが、こういったタイプのミール皿を使用した時に歪んだマステ台を使っていると『底の面の歪みから生じたすき間からレジン液が漏れる』という事が起こります。
具体的にはこちら↓

このようにレジン液が漏れた後硬化すると
漏れたレジン液まで固まってしまい後の修正が困難となってしまいます。
マステ台はUVレジンを作るうえで必須です!必ず作って作業するようにしましょう!
いかがだったでしょうか?
最後にこの記事の簡単なまとめを書いて終わりにしたいと思います。
- レジン制作時マスキングテープ台を使用すると、『レジン液に触らないで自由に持ち運びができる』ため、マステ台はレジンの製作時にほぼ必須のアイテム!
- 普通のクリアファイルは歪みやす過ぎるため、100均等でプラ板を購入して、プラ板をマステ台の材料として使う事を推奨。
- ただし初心者の方は、あまりお金をかけたくないだろうから、『雰囲気を掴むという意味で』家に転がってるクリアファイルを使用して、マステ台を作って使うのは大いにありです。
以上、3点になりますね。
ぜひ、マステ台を製作してレジン作品作りに励んでみてください!
今日はここまでです。
ではまた!
【※2019年7月更新】レジン未経験者や子供たちにオススメのレジンのレシピネタを新たに紹介しました!!

Ξ【超初心者向け!レジンネタ!】子供たちにまず最初に教えたいUVレジンレシピの作り方Ξ
2019年7月、「子供たちにまず最初に教えたいUVレジンレシピと作り方」という新記事を書きました。
初心者や未経験者にもオススメの内容となっていますので、こちらも合わせて参考にしてみてください。
UVレジン教科書本の中で “最初の一冊”としてオススメしたい本の紹介がこちら!

Ξ【最初の一冊なら絶対コレ!!】UVレジン初心者が最初に買うべきオススメの一冊の本を紹介します!Ξ
こちらは、『最初の一冊』としてオススメのレジンの教科書本を紹介した記事になります。
こちらの本ですね。
『この本がオススメ出来るふたつの理由』を中心とした記事で、かなり事細かに『なぜこの本が優れているか?』について紹介しています。
今回紹介したマスキングテープ台についても、この本の中に記述があります。
『レジンを独学でやるのに限界を感じていて、レジンを1から勉強できる何かオススメの本はないか?』と思っている人にとって、まさにうってつけの一冊だと言えるでしょう。
それくらいオススメです。
業者が多すぎるUVライト選び問題を考える

Ξ業者が多すぎるUVレジン専用のUVライト選び問題を考える!!【レジン用UVライトを選ぶ時に大切な3つの視点】Ξ
こちらの記事は、『UVライトの販売業者が多すぎるけど、どのUVライトを買えばよいのか?』と迷っている人に向けて書いた記事になります。
ほとんどの人は『○○のメーカーのUVライトが良い!』みたいに勧めていますが、自分の場合は『どの業者のUVライトを買うのであっても、UVライト選びに失敗しないための3つの考え』という事を中心に記事を書きました。
もちろん、自分のオススメのメーカーも紹介していますが、それ以上に、自分の記事を読んでくれた後で『そういう風な視点でUVライトを選べばよいのか!』という風に思っていただける方が結構いらっしゃるので、個人的に書いて良かったと思った思い入れのある記事になります。
UVレジンの記事がかなり充実してきたので、3種類のまとめページを作りました!
UVレジン関連記事がかなり充実してきたので、見やすくするために3種類のまとめページを作りました。
初心者や未経験者の人にオススメのまとめがこちらになります。
レジン経験者で、レジン材料の幅を広げたいと感じている方にはこちらのまとめがオススメです。
自分が一番好きな“平面の中に立体感を作る多層レイヤー系レジン”のまとめがこちらになります。
また、当ブログ『一緒がいいねレジンネタ帳』の最新のUVレジン記事は、下のリンクから閲覧可能です。
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