どーも、ぼく(@TakayaSakamoto)です。
今日は、前回の記事に引き続き『100均のフォトフレーム(写真立て)の着色・アレンジDIY』の記事を書いていきます。
今回から、より複雑な着色方法の紹介に移ります。
①〜③までが入門的な基礎知識となっていて、今回から中級編といった感じですかね。
具体的には、『立体感や金属感のあるシルバーの着色方法』についての話をしていきます。
出来るだけ丁寧に紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ではどうぞ!
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この記事の目次
今回使用する100均の写真立てがこちらになります

今回の記事で使用する写真立てが、今までの記事と同じくこちらの『デコレーションフレーム』を使用していきます。
こちらの写真立ては、100均のダイソーで購入できます。
必ず同じものを買えというわけではないので、何と言いますか、この写真立てのようなヨーロッパ調?(すいません、正式名称がわかりません汗)クラシック調の額縁を購入して頂ければどの商品でもOKです。
今回の写真立てのシルバー塗装に必要なアイテムがこちら
その①:プライマースプレー

それでは初めに、今回の塗装で使う道具から紹介していきます。
まずひとつ目がこちらのスプレーになります。
これが無いとそもそもポリプロピレン製のフォトフレームに着色が出来ないですからね汗
この商品はほぼ必須となります。
※このアイテムについて詳しく知りたい方は、以下の過去記事を参照して下さい↓↓↓
その②:つや消しブラックのアクリル絵の具

今回のフォトフレームのベースとなる色は、こちらの『つや消しのブラック』になります。
ただし今回の黒に関しては、“色付け”というよりも、“影を付けるための黒”という使い方に近いです。
それは着色完成品を見てもらうとわかりやすいのですが↓

様々な凸凹がある中で、へこんでいる部分に黒が残り、それを人間の目が影として認識し、立体感がある様に見えるという着色構造になっているからなんですね。
なので、こちらのつや消しブラックは必須です。
ちなみにこちらはアクリル塗料になっています。
また、今回の塗料を使用する際、絵の具の液体をかき混ぜるために以下の様な↓

『調色スティック』というアイテムも必要になってきますので、こちらもぜひ参考にしてみて下さい。
※調色スティックを買うのが勿体無いという方は、使い捨ての楊枝などで液体を混ぜるのでも構わないかと思います。ただし、推奨はしません笑。
その③:シルバーのウェザリングパウダー

そして最後に紹介するこちらのアイテムが、今回のメイン塗料になります。
簡単に言ってしまえば、シルバー色をしたファンデーションの様なパウダーです笑。
使い方に関しては、後で詳しく紹介していくのでもうしばらくお待ちください。
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塗装手順の紹介
それではいよいよ、今回の『フォトフレームの立体感や金属感のあるシルバー塗装』の塗装手順を見ていきましょう!
その①:プライマースプレーをフォトフレーム全面にかける!

まず最初は、フォトフレームの全面にプライマースプレーをかけていきます。
以下の様にフォトフレームの枠だけを取り出して↓


その後このように、このスプレーをフォトフレームの全面にかけていきます。
そしてその後、フォトフレームを十分乾燥させるとアクリエル絵の具を着色するための下地づくりが完成するというわけです。
※匂いが結構きついので、スプレーがけは外で行い地面が汚れないようにしてください。
※スプレーがけを十分に行いたい場合は、一度に大量に吹きかけるのでなく、スプレーがけ→乾燥→スプレーがけ→乾燥→…という手順を踏む事をオススメします。今回のケースですと、スプレーの一度がけでも良いですが個人的には2度がけをオススメします。
【※補足】スプレーがけが十分でないと何が起こるのか?

スプレーの2度がけを推奨しましたが、スプレーがけが十分に行われないと何が起こるかというと、上の写真の様に後々塗ることになる塗料が剥がれてしまうんですよね。
この微妙な塗料剥がれを避けるためにも、ぜひプライマースプレーは“スプレーがけ→乾燥→スプレーがけ→乾燥”という2度がけで行ってみてください。
その上で、“薄く均等に”スプレーがけする事を心がけるとうまくいくと思います。
その②:フォトフレーム全面につや消しブラックを塗る!

お次は、上の写真の様にフォトフレーム全面につや消しブラックを塗っていきます。
また、『アクリル絵の具の液体がそのままだと粘り気があるから、何か薄め液は無いの?』という方に対しては、タミヤから以下の様な↓

アクリル塗料の薄め液(溶剤)が出ているのですが、今回のケースだと特にこの溶剤を使う必要はないと思います。
というのも、タミヤのアクリル塗料自体がかなり液体性が強く、サラサラしていてそのまま普通に筆塗りしやすいためです。
その③:シルバーのウェザリングパウダーを塗っていく!

つや消しブラックを乾燥させた後は、いよいよシルバーのパウダーを塗っていきます。

ふたを開けると上の写真の様に、3色のシルバーのファンデーションみたいなパウダーがあるので、付属のチップのスポンジ先にパウダーをつけていきます。
今回は真ん中のライトガンメタルの色だけを使用して着色しました。

このようにチップをこすりながら、シルバーのパウダーをフォトフレームにつけていきます。



本当にただこするだけで金属っぽいシルバーの色がついていくので、誰でも出来ると思います!
そして、全面に塗った状態が以下の様になります。

かなり重厚感のある仕上がりになったかと思います。
その④:光沢スプレーで仕上げを行う!
その③までの状態ですと、“フォトフレーム上にただパウダーが乗っかっているだけ”の状態なので、手で触ったりしたら手に付着したり、落ちてしまいます。
これを防ぐために以下の様な、光沢仕上げスプレーでパウダーをコーティングしていく必要があります。

こちらですね。
仕上げスプレーには他にも『つや消し』や『半光沢』がありますが、今回のケースの場合だと『光沢』がオススメです。
※理由は後述します。

上の写真の様に、フォトフレーム全面に仕上げスプレーをかけていきましょう!
※スプレーを使用する際は、なるべく外で行うか、換気を十分に行って地面も汚れない様にしましょう。
スプレーをかけた後、乾燥させれば今回の塗装は完成となります。
塗装完成品がこちら!

自分で言うのもアレなんですが笑、これが100均のフォトフレームだと思わないくらいの重厚感や深みはあるかと思います。
かなり渋く、アンティーク調な仕上がりに満足です♪
前回のシルバー塗装との比較

前回の記事で紹介したシルバー塗装と比較した写真がこちらになります。
一色塗りのシルバー塗装も手軽でいいですが、やはり今回の様に一手間加えると立体感や重厚感が違ってきますね。
【※補足】仕上げスプレーは“光沢”と“つや消し”のどちらが良いか?

仕上げスプレーは『光沢』と『つや消し』のどちらが良いかについて比較検証するため、上の写真の様に仕上げスプレーを塗り分けてみました。
上半分は『光沢』の仕上げスプレーで、下半分は『つや消し』の仕上げスプレーを行いました。
結果は、光沢の一択!!

こちらは光沢の仕上げをした部分の拡大写真になるのですが、シルバーに光沢感が出ることによって、かなり“金属っぽい表情”に近づいてるのがわかるかと思います。
実物で見てもかなりいい感じの見栄えになっています。
一方で、つや消しは以下の様に↓

光沢感が完全に消えて、“鉛筆で塗った様な感じ”になってしまいました。
というわけで、より金属感や重厚感を与えるためにも仕上げスプレーは光沢がオススメです。
【※補足】今回の様な塗装が出来る素材とは?
実は、今回の様な塗装(つや消し黒を塗った上にシルバーのパウダーを塗る)は、“凹凸のある素材”でないと実現できません。
それは、最初の方で少し話しましたが、今回の黒の色が“影表現としての黒”として描いている所がポイントです。
つまり、凹凸がいっぱい無いとそもそも黒い部分が全て消えてしまい、影にはならないからです。
例えば以下の様な↓

真っ平らなフレームに対して、つや消し黒→シルバーのパウダーと塗っても、何の立体感も生まれないのでそこだけは注意してください。
立体感のあるシルバーの着色方法の紹介でした!

いかがだったでしょうか?
最後に、今回の塗装手順について簡単にまとめて終わりにしたいと思います。
それがこちら
【今回のフォトフレームの塗装手順】
- プライマースプレーをフォトフレームの全面にかけて、着色ができる下地を作る
- 乾燥(※スプレーがけが足らないなと思ったら、もう一度プライマースプレー→乾燥を繰り返す)
- つや消し黒のアクリル絵の具を、フォトフレーム全面に着色する
- 乾燥
- シルバーのウェザリングパウダーを、付属のチップスポンジでフレームに塗布する
- 光沢の仕上げスプレーをフォトフレーム全面にかける
- 乾燥
以上になります。
今まで紹介してきたどの着色方法よりも立体感や重厚感があるので、ぜひ皆様も試してみてください。
特に、ハンドメイド作品の撮影用小物として考えても、綺麗な撮影に耐えうる小物のクオリティになるので、“撮影用小物としてのフォトフレーム”という視点で、皆さんにも使って頂けたら幸いです。
正直、100均のフォトフレームをそのまま使用するだけではショボく、自分の作品までチープに見えかねないので。
それでは、今日はここまでになります。
ではまた!
【今日紹介したアイテムがこちら】
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